公益社団法人北海道勤労者医療協会
北海道勤医協の病院 北海道勤医協の診療所 老人保健施設・看護学校
希望ある春へ 若者の就職難を考えるシンポジュウム(2)
北海道民医連新聞 2012.07
 自分では入社したいと思っていても、企業側の欲しい人材に自分が合っていない、企業の考えていることと自分の考えていることの
合わないいわゆるミスマッチが続いています。一次試験は、筆記および性格判断の試験です。ここで落とされることも多く、結局自分の勉強が足りなかった」「自分の性格が悪いんだ」という気持ちになります。
 私のまわりには内定をもらった人がいる一方で、何社受けても内定がもらえず、就職活動を諦めている人もいます。
 インターネットを使った就活では、情報が大企業ばかりで、採用枠の少ない大企業に応募が殺到して内定をもらえない学生が多く
います。就職活動を苦に自殺する人が相次いでいるとメディアなどで報道されています。うちの大学でも就職活動を苦にして自殺した人がいました。その学生は、「就職活動がうまくいかず、先が見えない」と話していたそうです。その数日後に自宅マンションから飛び降りました。他にも原因は分かりませんが、列車に飛び込んだ学生もいます。たくさん企業を受けて落とされ続けると「自分なんて社会か
ら必要とされていない」といった心理状態に追い詰められてしまうかもしれません。
 私はこういう世の中を何とかしてほしいです。就職活動に苦しみ、自殺する学生も増える世の中から、お金は最低限でもいいから、
きちんと働くことのできる世の中に変わってほしい。
 景気が悪くて企業側の経営も苦しいと思います。まずは景気を良くして、雇用促進ができるような環境になってほしいです。日本の将来を明るくするため、若い人の雇用はとても重要です。そのために皆さん、力を合わせて北海道や国に若者の雇用環境の改善を訴えていきましょう。



高卒就職の現場から

減りつづける求人数 成績良くても不採用

 17日に開催された「反貧困全国キャラバン2012 札幌集会」で「高卒就職の現場から」と題して、小樽工業高校の中川先生が行った報告です。

 [1] [2] [3]